自宅にWindowsのパソコンがあるのでいつでも使いたいなぁ
外出先からのパソコンを起動する方法は結構難しくて、いろいろ試してみたよ。結論、ルーターを買い替えてWake On Lan機能を使って自宅のパソコン電源投入できるようにしてみたよ。
外出先から自宅のパソコンの電源をオンにする方法を解説します。主に、「Wake On Lan」について記述をします。色々苦戦した記録を記述しようと思います。
外出先から自宅のパソコンをオンに出来きると、インターネットさえつながっている環境であれば「リモートデスクトップ」を使って自宅のパソコンを利用できるわけです。普段はモバイルPCを持ち歩いて、いざという時に自宅のパソコンをオンにして「リモートデスクトップ」で操作できると便利ですよね。
- 「Wake On Lan」とは何かがわかる。
- 外出先から「Wake On Lan」を使って自宅のパソコンの電源投入は難しい。
- 出来なかった理由を記述しているので、ルーターによってはヒントになるかもしれない。
「Wake On Lan」とは
「Wake On Lan」は、ネットワーク経由で手元のデバイスから離れた場所に設置しているパソコンの電源をオンにする機能です。例えば、部屋に居て、別の部屋のパソコンをスマートフォンのアプリを使って電源投入することができます。
離れたパソコンを起動できると、「リモートデスクトップ」を使って遠隔操作をできます。スマートフォンやタブレットから操作できるので、これを外出先からできると便利だと思ったのです。
- 「Wake On Lan」を有効にする設定をパソコンでする。
- スマートフォンで操作する場合は、該当のアプリを入れる。
- 細かい設定の必要あり。
結論:「Wake On Lan」対応ルーター(NEC製 Aterm WX5400HP)を買ってしまいました。
結局買ってしまいました。以下に記述をしますが、現行のルーターで実行するのは難しかったのです。
遠隔起動を検討されている方が「Wake On Lan」対応のルーターを所持しているのであればそれほど問題ではないでしょう。
NEC製 Aterm WX5400HPを購入しました。商品紹介ページに「Wake On Lan」対応と記述されています。
https://www.aterm.jp/product/atermstation/product/warpstar/wx5400hp/
結果は大満足です。設定をして遠隔で起動できるようにいたしました。
設定方法
詳しい設定方法は下記をご参照ください。
https://www.aterm.jp/function/wx5400hp/guide/wol.html
結論2:Amazon純正 スマートプラグを購入して遠隔で電源をオンにしましょう
ルーターを購入してから気が付きました。この方法は一番安価に思えます。
具体的には、パソコンの電源コードを刺せば、電源をオンにするようにパソコンの設定をします。そして、スマートプラグを使い遠隔で電源をオンにすればパソコンが起動するというわけです。
Wake On Lan対応ルータも良いですが、高価なので安価に済ませたいのであればこの方法が一番ですね。
購入前のNEC製 Aterm WG1200DM4を使って外出先からWake On Lanをできなかった理由
もともと、NEC製 Aterm WG1200DM4を使っていました。これを使って色々チャレンジをいたしました。パソコンの電源を切って数分程度は成功をするのだけど、それ以降は反応無しになってしまったりなど。悪戦苦闘の記録は残そうかと思います。遠隔でパソコン起動をチャレンジしようと思われている方へのヒントになれば幸いです。
理由その1:ブロードキャストについて
NEC製 Aterm WG1200DM4はポートマッピング機能のブロードキャスト通信へ対応していなかったのです。
ブロードキャスト通信とは?
一般的な家庭の配線の場合、特定の相手を指定せずにすべての機器へデータを一斉送信をすることを指します。
ルーターにポートマッピング機能のブロードキャスト通信未対応だとなぜできないの?
Wake On Lanのマジックパケットは、ブロードキャスト通信をしなければ機能しない特性を持っているようです。LAN内からマジックパケットを送信する場合はブロードキャスト通信をしています。NEC製 Aterm WG1200DM4は、WAN側から来た通信を、LANへブロードキャスト通信ができないので不可能になるのです。
Aterm WG1200DM4はポートマッピング機能があり、指定のポート番号宛に来た信号をLAN内の指定のIPアドレス宛てへ配信できます。しかし、上記のとおり、Wake On Lanの場合は作動しません。
Aterm WG1200DM4は192.168.〇〇.254までしか指定できなくて、192.168.〇〇.255は指定できないのです。ブロードキャスト通信をするためには、192.168.〇〇.255を指定しなければならないので、この機種ではブロードキャスト通信不可能ということになります。
逆に、192.168.〇〇.255を設定できるルーターであれば「Wake On Lan」可能かと思われます。一度お試しくださいませ。ちなみに今回購入したAterm WX5400HPは192.168.〇〇.255を設定可能でした。まだ試していませんが・・・
理由その2:「ARPテーブル」が消えてしまうため
ARPテーブルとは?
IPアドレスとMACアドレスの対応表の事です。
「ARPテーブル」が無いとなぜ「Wake On Lan」できないの?
LAN上でIPアドレスとMacアドレスの関連性を把握している「ARPテーブル」のおかげで、指定のIPアドレス=パソコンのMacアドレスと確認をしています。それを利用してパソコンへ到達させるようなのです。
なぜ、「ARPテーブル」は消えてしまうの?
パソコン起動時中は「ARPテーブル」をパソコンに保持されます。パソコンシャットダウン後はルーター内のキャッシュに少しの間残っているようです。保持中は、ブロードキャスト通信に対応しないWake On Lanのマジックパケットをパソコンに届けられるようです。
試したこと(悪戦苦闘日記)
結論は上記の理由により、NEC製 Aterm WG1200DM4では外出先から遠隔でパソコンの電源を入れることはできませんでした。しかし、色々試したので、悪戦苦闘日記を書こうかなと思います。
起動したいパソコンのIPアドレスを固定にしてみた
まず最初に思い付いたのはこれです。ルーターのポートマッピング機能で192.168.〇〇.255を指定できないであれば固定のIPを指定して、対象のパソコンのアドレスも固定にしてみました。
結果は、見事にできませんでした。やはり、「ARPテーブル」を消失すると起動をしないようです。
DHCP固定割当設定エントリ追加機能を使った
これは、特定のMACアドレスの端末に固定的にIPアドレスを割り当てる設定です。
Wake On Lanのマジックパケットは、MACアドレスで来るわけですから指定のIPへ割り当てることにより成功するかなと思ったのですよ。
結果は‥見事にできませんでした。やっぱり「ARPテーブル」は必要なようですね。
パケットフィルタリングを操作してみた
ルーターにはパケットフィルタリング機能を備えています。ポートに来たパケットを選択的に通過させたりできるそうです。もしかしたら・・・ Wake On Lanのマジックパケットをルーター側で何らかの理由で破棄をされているのであれば・・・ パケットフィルタリングを使って選択的に通過させることによりWake On Lanは成功するのではないか。淡い期待をしながら設定をしました。
結果は… 見事にできませんでした(悪戦苦闘なのでお約束の結果ですけどね)どうも、ルーター側でパケットを破棄をしているのではなく、やはり「ARPテーブル」は必要なようです。
余っているAndroidスマホを使う方法(未検証)
古いAndroid端末とAndroidアプリのTaskerを使用すればできそうな気がします。Android端末を起動させたいパソコンと同じWi-Fiは以下へ充電しっぱなしで置きます。Gmailを受信できるように設定をして、それをトリガーとしてできるかどうかを試してみました。自宅にAndroid端末を電源を入れた状態で置き、メールが来たらTaskerのWake On Lanと連携させます。この方法だと、ブロードキャストで送信をできるのでできそうな感じはします。
しかし、この方法は実戦をしませんでした。Android端末を電源入れっぱなしで自宅へ放置することは少し嫌だったのです。可能かどうかは試しました。以下の手順をご確認ください。
SwitchBotを使って外出先からパソコンのスイッチをオンにしてもらう方法(未検証)
これも検討をいたしました。しかし、ハブと本体と合計すると1万円程度の出費となってしまいます。もし、Wake On Lanをできるのであればルーターを購入したほうが良いかなと思いました。
あとがき
新しいルーターは、すこぶる快適です。グローバルIPと:ポート番号を入力すればルーターのログイン画面を表示可能でそこからパソコンをオンにできます。
パソコンをオンにさえしてしまえば、Chromeリモートデスクトップなどを使って遠隔操作できます。快適なリモートライフを満喫しましょう。それでは!!
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